診療科目

消化器内科Q&A③

Q便潜血検査が陽性だったのを放置しています。大丈夫ですか。

放置するのは良くありません。便潜血検査は大腸がん検診を目的に行われています。陽性となった場合には、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けましょう。
大腸がんは日本人がなりやすいがんのひとつです。2019年の日本のがん統計では、部位別罹患数で第1位が大腸がんです。男性で第1位、女性では乳がんに次ぐ第2位です(国立がん研究センターがん統計)。
大腸がんの多くは、小さなポリープが数年かけて徐々に大きくなり、大腸がんになることがわかっています。ポリープの段階で切除することが、大腸がんの予防として効果的かつ重要です。大腸がんの芽を摘み取るイメージです。大きくなって大腸がんに変化していても、早い段階であれば内視鏡的に切除することで治癒できることも多いです。
「赤い便が出てから」「お腹が痛くなってから」となると、大腸がんはかなり進行していることが多いです。まずは症状のないうちに、便に血の成分が検出された時点で大腸カメラを受けて、異常がないか確認することが大切です。

 
 
 
 
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